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お知らせ・情報【ブログ】「マンションのお荷物」と化した機械式駐車場の見直し方
7月24日付けの日経新聞に、「マンション駐車場はお荷物? 車離れで「機械式」維持費重く」と題した記事が掲載されていました。
本記事の要約は以下のとおりです。
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◾️ 機械式駐車場の扱いに悩むマンション管理組合が増えている。車離れで稼働率が落ち、必要費用を賄えなくなる例が多い。
◾️ 千代田区のマンションでは、利用者のいない5台を収容する機械式駐車場設備を撤去し、平置きに変えた。
◾️ 撤去のための工事費等で約700万円かかったが、主としてマンション外の人が使う時間貸し駐車場などに改装したことで年間約350万円の収入になり、逆に維持費はほぼ不要になったという。
◾️ 都市部では車離れが進んでおり、首都圏や大阪府の自家用乗用車の世帯当たり保有台数は10年前と比べ軒並み下落した。東京都に至っては0.41台と全国最低水準にある。
◾️ 国土交通省によると、マンションに機械式駐車場が本格普及したのは1990年代後半から。この時期から機械式は一貫して40〜60%程度となっている。
◾️ 機械式設備には定期的なメンテナンス料金に加え、設置後25年前後で設備を入れ替える例が多い。これらの費用を合計すると概算でパレット1台当たり年10万〜15万円程度かかる。
◾️ 駐車場の空きが増えた場合の対策は、原則として駐車場使用料を値上げするか、マンションの修繕積立金等から補填するかの二択。ただ、車を使わない所有者は駐車場への高額支出へ難色を示す例が多いため、話し合いは簡単にまとまらない。
◾️ 居住者以外に駐車場を貸す方法もあるが、課題もある。外部に貸す場合、通常組合総会の決議が要るが、安全への懸念から反対される例もある。
◾️ また、駐車場を外部に貸した場合、その収益に税が課されるため、申告などのため税理士報酬も必要になる場合があり、そのコストや手間を敬遠するケースもある。
◾️ 機械式の設備を撤去し、平置きにすれば維持費は下がるが、多額の撤去費がかかる。また、 機械式から平置きに変更する場合、マンション共用部分の大きな変更に該当するため「特別決議(4分の3以上の賛成)が必要になる。
◾️ 撤去・平置き工事を実施したマンションの理事長は「工事費は多額だが、維持費削減で長期的には積立金財政に約2400万円のプラスがあると説明会で提示して合意につなげた」と振り返る。
◾️ 機械式駐車場の入れ替え時期である築25年前後は、マンション建物の修繕費も膨らみ始め、管理組合の財政が厳しくなる例が多い。
◾️ 駐車場の空きが多く、外部貸しなども難しいなら早期に平置き化を決断した方が最終的な金銭面の打撃は少ない。
◾️ 駐車場を減らしたい場合も自由に行えるとは限らない。自治体が条例で、一定の駐車場設置を義務付けている場合があるためだ。
◾️ ただ、このルールにも変化が訪れている。国は3月、こうした自治体条例のひな型を改正。条件を満たせば、駐車場台数を減らせる規定を設けた。各自治体の条例が新しくなるのはまだ先の見込みだが、都度状況を確認してほしい。
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首都圏のマンションでは、全住戸数に対する駐車場設置率は2007年をピークに下落に転じ、2016年以降は4割台まで落ち込んでいます。・・・続きはブログで!